2010-10-18

18th Oct 2010 - Paris / 渡り鳥

昨日までワークショップ。

朝、バスに乗った。
日曜だったので人が少なく、私が降車するときには、向かい合った席に一人のマダムが乗っているのみ。

雨が上がった後の空には白い雲と灰色の雲が交じり合っていて、10月中旬なのにもう、冬のように粒子が細かくひきしまったような空気。
冬生まれだからかなんなのか、こういう空気には心が浮かれて晴れる。

セーヌ川の橋を南に渡っているときに外を眺めていると、鳥がまっすぐに川に沿って飛んでいった。
思わず左から右へと追ってしまったら、マダムも同じように右から左と追っていたので、2人して顔を見合わせた。
私は「一目見たときは白鳥が飛んでいたかと思ったのです」といったら、(近づいてきたときに見たら、どうやら雁のようなシルエットだった)
マダムは「かわいそうにあの鳥は大変でしょうね」「一週間ぐらい前に渡り鳥の列隊を見たけど、あの鳥は一人ぼっちだからきついと思うわ」と。
「でも私たち2人が、あの鳥のことについて思っているわよね・・・」

それからすぐにマダムを残してバスを降りたけれど、心の一部がまっすぐにまっすぐに飛んでいくあの鳥に連れ去られてしまったような感じと、それを見知らぬマダムと一緒に体験したほのかな悦びを内に、朝の引き締まった空気にまた頬は冷える。


Paris, c'est quand-même beau.


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